小山田のカズクリ自生地
ここに自生するクリは八房栗ともよぱれる。
本来クリは雌椎同株で、普通のものは花序の基部に1〜2の雌花を着け、他はすべて雄花を着生する。
カズクリの場合は、花序に着生する花はすべて雌花で、雄花は全く生じないという着花習性の異常型で突黙変異の所産である。
結実は付近に存在する普通の栗の花粉の伝達によると考えられ付近の栗の木の保存も必要である。
結実期になると大小無数のイガを長く連なつて15〜24cmになり穂状または哺乳類の尾のように見える。イガのうち完全な果実となるのは基都のものだけで中央都から先端にかけてのイガは単に棘皮のみである。基部の果実は1個のイガの中に3〜4個の種子を内蔵し、概して小形である。指定樹は既に枯死し環在は接木により繋殖された成木が7本あるのみである。
日本の中では、長野県小県郡和田峠観音沢にもあつたが大正の頃に枯死し、この地域にのみ現存が碓認されている珍しい寄木である。
※写真引用/東和・東和観光協会発行パンフレットより
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