牧歌(宮沢賢治歌碑)、立石
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牧歌(宮沢賢治歌碑)▽
立石▽
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牧歌(宮沢賢治歌碑)
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宮沢賢治作品における重要な原風景のひとつが種山ヶ原である。大正六年、賢治は江刺郡土性調査のために、はじめてこの隆起準平原を訪れる。以来、種山は短歌・詩・童話・劇・歌曲などで扱われ、他作品のモチーフともなり、自然と人間の交感をとおして賢治独自の世界が開かれた。
詩碑に用いられた巨石は、石英斑岩である。住田町が舞台と考えられている短編「泉ある家」の冒頭に、「これが今日のおしまいだらう、と云ひながら斉田は青じろい薄明の流れはじめた県道に立って崖に露出した石英斑岩から一かけの標本をとって新聞紙に包んだ。」とある。
牧歌 「種山ヶ原の夜」の歌(三)
種山ヶ原の、雲の中で刈った草は、
どごさが置いだが、忘れだ 雨ぁふる、
種山ヶ原の、せ高の芒あざみ、
刈ってで置ぎわすれで雨ふる、雨ふる
種山ヶ原の 霧の中で刈った草さ
わすれ草も入ったが、忘れだ 雨ふる
種山ヶ原の置ぎわすれの草のたばは
どごがの長嶺で ぬれでる ぬれでる
種山ヶ原の 長嶺さ置いだ草は
雲に持ってがれで 無ぐなる無ぐなる
種山ヶ原の 長嶺の上の雲を
ぼっかげで見れば 無ぐなる無ぐなる
この歌碑までは主要道路より約15分ほど山道を歩く必要があります。高原と言いながら結構起伏があるためハイキング程度の靴が必要。歌碑近くには下記「立石」や休憩のためのあずま屋があります。トイレなし。駐車は主要道路入口に数台分あり。
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立石
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ここ立石は、標高730mで、北上山地の山なみを一望に収めることができます。
種山ヶ原をこよなく愛した宮沢賢治は、幾度となくここを訪れ数多くの作品を残しています。その作品の中から、種山ヶ原の強い印象を詠んだ「牧歌」を刻んだ歌碑が昭和37年に建立され、「賢治の森」として多くの人々に親しまれています。
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