林長山(ちょうりんざん) 光林寺(こうりんじ)
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林長山 光林寺
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光林寺 由緒書▽
光林寺 沿革▽
長慶天皇(ちょうけいてんのう)の腰掛石(こしかけいし)と手撫(てな)での松▽
光林寺のサワラと杉(花巻市指定天然記念物)▽
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光林寺 由緒書
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いわてのお寺を巡る
光林寺由緒書
当寺の開基は伊予の国主河野通信公の長男通俊の次男で、稗貫郡太守寺林城主河野通重公と伝えられている。開山は城主通重公の嫡子河野通次である、弘安2年(西暦1279年)、稗貫郡の前身である高岡郷の地頭であった通次は、番役で京都に在番中に時宗の開祖であり、従兄弟でもある一遍上人の説法に感動し、帰依して名を順道と改めた。
翌年(弘安3年)春、一遍上人と同行し奥州江刺郷に眠る祖父通信公の墓前(聖塚)にて、転経念佛の供養をする。その後一行は通重公の領地である寺林城にて越年している。この時、城主通重公及び妻も入信して、領地の内二千町歩を寄進し六堂伽藍を建立している。
そして一遍上人導師のもと落慶法要が執り行われたところ、西の林より光明現じて天地を輝かす。上人示して日く『この光、衆生息佛信心の厚ければ、お救いの瑞相なり』と。これによって寺号を『光林寺』と>命名された。(その光る石が俵石として現存せり)
開山の宿阿順道は熊野権現の霊夢により、豊沢の古屋場平に草庵を結び、樵夫と共に別時息佛をしたもうところ、川が滝の如く波濤し、水中より光を放ち金色の木佛が現れた。ご宣託により光林寺の堂宇に、衆生を救うための本尊として安置された。
現存の阿弥陀如来は春日作である(平安末期・町文北財指定)。古屋楊平は光林寺公園として保存する。又その別時念佛が豊沢大念佛剣舞として今日まで伝承され、花巻市無形文化財に指定されている。
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光林寺 沿革
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光林寺 沿革
当寺五代龍天代(応永9年)諸国兵乱に伴い焼失。また永正8年、諸国一揆兵火により焼失。その後、十代官受の折り(天正18年)九戸政實の逆乱に際し、寺宇焼き払いに至り復興覚束なく、浅野弾正長吉公の目見を遂げ、寺領の寄付証文が下与された。(証文現存)また慶長10年、南部利直公より70石の寄付証文を下与される。(証文現存)
そして元禄14年には、当寺十六代円護が本山遊行四十五代尊遵上人となり、東山天皇ご行幸の折り勅額を嘆願し、勅許のもと大納言藤原基時卿の御染筆を賜る。(勅額現存)これによって寺門前に下馬札を拝領する旨公儀下された。
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長慶天皇(ちょうけいてんのう)の腰掛石(こしかけいし)と手撫(てな)での松
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市道から参道入口にこのあまり大きくない松と小さめの岩(石)があります。実はこれに古くからの言われがあります。
長慶天皇の腰掛石と手撫での松
天授年中(1375〜1381年)のころ、長慶天皇が津軽(現在の青森県)の浪岡(なみおか)にいた北畠顕家(きたばたけあきいえ)の弟の顕能(あきよし)を頼って下向した際、光林寺に立ち寄られたという伝承があります。
この時、天皇は石に腰を掛け、前にある垂松(たれまつ)に手を触れられました。そして、垂松の美しさに心を打たれ、一首の和歌を詠まれたといいます(天皇が詠んだ和歌は、九戸政実の争乱の際に光林寺が火災にあい、焼失しました)。天皇が腰を掛けられた石を「長慶天皇の腰掛石」、手を触れられた松を「手撫での松」といっています。
長慶天皇の腰掛石は、見た目にはそれほど大きな石ではありませんが、根深く地中に入っているといわれています。
長慶天皇(1343〜1394年)は後醍醐天皇の孫にあたり、南北朝末期の第九十八代、南朝第三代の天皇です。この時代は、公家や諸国の武将たちが南朝側(宮方)と北朝側(武家方)に分かれて互いに争っており、一族が宮方と武家方の二派に分かれて戦うことも少なくありませんでした。
県内には長慶天皇に関する伝説が各地に残っており、花巻市の瑞興寺(ずいこうじ)にもお立ち寄りになったという伝説、二戸郡浄法寺町の天台寺には、天皇が天台寺に葬られたという伝説があります。 また、町内でも黒沼村などに、長慶天皇に関する伝説があったことが「二郡見聞私記(にぐんけんぶんしき)」という本の中に記されています。
南部せんべいの起源は陸奥の国におしのびに行幸した長慶天皇に、そば粉を練ってごまをふりかけて丸く焼いてお召しがり頂いたことに由来します。
(要調査:花巻市瑞興寺、法寺町天台寺、黒沼村)
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光林寺のサワラと杉(花巻市指定天然記念物)
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境内には花巻市指定天然記念物がサワラと杉の二本あります。(上記写真:左が杉、右がサワラ)
光林寺のサワラ(花巻市指定天然記念物)
幹周6.6m、樹高約32m、推定樹齢700年、寺が創建された弘仁3年(1280年)ごろに植えたものといわれています。
光林寺の杉(花巻市指定天然記念物)
幹周6.85m、樹高約32m、推定樹齢700年、寺が創建された弘仁3年(1280年)ごろに植えたものといわれています。
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